演目あらすじ
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伊文字(いもじ)

登場人物/主人・召使い・通行人・お告げの女  上演時間/約35分                                                         

  

未だ定まる妻を持たない主人は、神仏に縋って妻を授かろうと思い立ち、召使い(太郎冠者)を伴って清水の観世音を参詣します。「西門に立つ女こそ似合いの妻である」とのご霊夢を受け、さっそく西門へ行くと確かに女が佇んでいます。女の住まいを尋ねると、女は和歌で返答しますが、歌の句に詠まれた「い」の字の付いた国や里の名が思い出せずに・・・。

 

本曲は狂言「因幡堂」にも似た序章部からストーリーが展開していきますが、国名を忘れた主従の必死と偶々通りかかった男の止むを得ぬ機転が、ほのぼのと進んでまいります。
古書文献より≪寛正五年(1464年)糺河原勧進猿楽≫において上演記録のある演目でもあり、和泉流現行250余曲の中でも狂言の成立初期には、すでに存在していたであろう事が伺えます。
また大蔵流を中心に流派によっては、通行人(シテ)とお告げの女の二役を同一の演者が担う演出もあります。

 

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